※ブログ引っ越しました。新しいブログはこちら:http://himaemi.net/

今月に入ってから「アムウェイに勧誘されたら巡り巡って自己理解が深まった話するね」シリーズを書いたところ、多方面から反響をいただき驚いております。

補足しておくと、このシリーズを書いた主目的はアムウェイを批判することではありません。私特に迷惑被ってないし。その割にはちょっと揶揄しちゃったけど、まあただの事実だし、2時間10対1で嫌な思いしたのでこれ位はいいでしょう。(と自分で自分を免罪する!)


じゃあなんでこんな何年も前の話をネタにしたかというと、
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と思ったからです。 ここでいう「ユカコさんみたいな人」とは、
  
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細かなテクニックとしては、私が観測した限りだとこんな感じです。

・ 自分を「すごい人」と思わせる
・ 自分を「評価する側」、相手を「評価される側」と意識させる
・ 「自分に評価されると、相手にいいことがある」と錯覚させる
・ 世界を「古い価値観に縛られた人」と「新しい価値観に目覚めた人」に二分し、自分は後者で、自分を否定するのは前者であると錯覚させる
・「誰も気づいていないかもしれないけれど、あなたにはすごい能力があることが私にはわかる」といった甘い言葉で自分に依存させる
・ 似た立場の2人の一方を可愛がり一方を貶めることで、前者の優越感を刺激する

などなど。

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「そいつの言うことに、耳を貸しちゃ駄目——……!! 」
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使用シーンは「ガッツに溢れた若者を薄給で雇いたいとき(ハイやりがい搾取ぅ!)」「若い女子社員にチヤホヤされたいとき(甘い顔してるとセクハラルート一直線だぞ気をつけろ!)」「自分が名声を得るための社会貢献活動でボランティアが必要なとき(仏の皮を被ったゲスだよ!!)」など多岐に渡ります。 

無意識でそういう振る舞いをしている人もいれば、意識的にそういったテクニックを使っている人もいます。どっちの場合でも、自分に自信がないのは確かだと思います。だから小手先のテクニックに頼るのでしょう。あと、「人心掌握術に長けた自分」という優越感を抱きたいのかな。
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ニーチェ化するよ


でも、そういうのってわかる人にはわかるものです。良識ある大人は、「この人悪い人じゃないんだけど、ちょっとな」と距離を置きます。寄ってくるのは、打算的で人を利用価値があるかないかで判断する人か、まだ人生経験が少ない若者たち。

そして「ユカコさん的な人」は「自分が薄っぺらであること」に心の奥底では気づいているため、自分を崇拝する若者を「こんな簡単に騙されるなんて」と過小評価します。だから彼らに認められても心は満たされません。本当に自分が認められたい人からは相手にされず、自分を慕ってくる人のことは見下して馬鹿にする。地獄かよ。

「ユカコさん的な人」は最初こそ愛想がいいものの、自分の思惑通りに動かないと機嫌が悪くなっていきます。場合によっては、外で評価されない苦しさを内にいる若者に向けて発散し、こき下ろすこともあるでしょう。けれども若者は若者で、「すごい人が自分をすごいと認めてくれた」ということを自信の根拠にしているため、理不尽な目にあっても中々相手の評価を改めようとしません。そうして耐え忍ぶうちにソウルジェムは濁り、新たな魔女を生む。終わりなきこの世の因果……!!

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 わーん!さやかちゃんのバカバカーー!!! 
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「ユカコさん的な人」と「そういう人に騙される若者」はある意味似たもの同士なので、ちゃんとぶつかればその経験から学ぶものは多いはずです。だから私は基本的に傍観という姿勢を選びます。


が。

 衝突してもその根本原因を顧みようとせず、人を変え場所を変え同じことを繰り返す人もたくさんいらっしゃるので……


 

SMAP解散を阻止するために何度もタイムリープするけど何度やっても草なぎが脱いでしまうループにハマった木村拓哉みたいな気持ちになるんだ……。 


ユカコさんのような大人にターゲットにされる若者は、まず「向上心が高く、理想に燃える努力家」であり、それ故どこかで「自分は周囲とは違う特別な人間だ」と思いたがっていて、その実自信がない人です。

また、極端な自責思考を採用していることが多いように感じます。 自責思考とは、「何か問題があったときにその原因が自分にあると考える」ことです。

「それのどこが悪いの!? なんでも他人のせいにする人のほうが厄介だし、よく“他人と過去は変えられない、変えられるのは自分と未来だけだ”っていうじゃない!」と思ったそこのあなた。これはあなたに読んでほしくて書いた記事です。

世の中には何でも人のせいにして失敗から学ばない人はたくさんいます。そういう姿を見ていると、「感情的にならず、自分に非があるときは悔しくてもちゃんと認めよう」と思いますよね。それ自体はすばらしい姿勢です。けれども、それと「何でも自分のせいにすること」は全く異なるものです。

「何か問題があったときはどんなときも必ず相手が悪い」「何か問題があったときはどんなときも必ず自分が悪い」--両方とも極端だし、冷静に問題を捉えて対処するのを妨げる、非効率的な考えです。

交通事故で考えればわかるでしょ、信号待ちで停まっていて後ろから追突されたとき、「私にも悪いところがあったんじゃ」と省みる必要ある? ないでしょ?  何事もケースバイケースです。

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もう21世紀だよ!

けれども、何でも「喧嘩両成敗」したがる人、何か問題が起こるのはその人に原因があると思いたがる人、そして他人に自責思考を強要するクッッソめんどくさい人は一定割合存在する。だから、世の中の空気を読むのが上手な人は「誰かから指摘される前に、自責する」姿勢が身に付いてしまうんだよね。自衛手段としての自責。

でもそれは世間に向けて「私はこんなにひどい目に遭っても他責しない、できた人間ですよー!!」とアピールするための防具のようなもので、実は心の中は他責思考でいっぱいだったりします。「こんなに客観的で公平な視点を持っている私が言うんだから信じて!あの人ひどいでしょ!?」みたいな。知ってるよ!だって私がそうだったから!!

手痛い経験をしても、「あっちがああでこうでそうで私はこうするしかなくて……でも、悪い人ではないし、私にもだめなところはあったんですけど」とか、物分かりの良さそうなふりして単に否定されたくないだけ、「あなたは悪くないよ」と言ってほしいだけで物事の根本原因を考えず同じような失敗を繰り返す若者を見ているとさぁ……

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(90年代にりぼんっ子だった女子だけわかるネタだよ!) 


ってやりたくなるんだ!!!誰かがどんなにきみを責めようと、どんなにきみを庇おうと、きみの価値は1ミリも変わんないよ!もっと自分を大事にして!!

繰り返しになるようだけど、何か問題が起こったときに、「ここから自分は何が学べるだろう?」「どうすれば解決できるかな?」と考えること自体はすばらしいと思います。 でもいまの10代~30代は謙虚なんだかなんなんだか、「伝え方が悪かったのかもしれない、もっとわかりやすい言葉で話すようにしよう」といった方向“だけ”しか選ばない気がしていて。

「自分に理不尽な振る舞いをしてくる人に対して、きちんと怒る」とか、「周囲に誰も味方がいなくても、自分だけは自分の味方でいる」とか、そういうこともすごーーくすごーーーく大事だと思うよ。自分を責めてソウルジェムを濁らせる前に、そういう選択肢も考えてみて。

それでも周囲がクッッソめんどくさい奴ばかりできみに自責ばかり求めてくるというなら、私がそいつん家行って
s_amway87

ってやってくるから!!


自分が経験したことが相手の役にも立つと決めつけてしたり顔でアドバイスするのは傲慢な行為だと思っていままで控えてきたけど、もう説教おばさんと言われてもいいからこれだけは若い子に言わせてほしい。

・ 小手先のテクニックで人をコントロールしようとする大人とは距離置いたほうがいいよ!

・ 自分の価値を誰かに委ねず、ちゃんと自分で自分を認めて自信持とーね!

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 以上!おつきあいいただきありがとうございました!


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